実家の親父

 この間しばらくぶりに実家へ顔を出した。
 勿論女房と二人で訪ねたのですが、居間で大男が横になっていた。
 176cmの70歳代後半の男がまるで倒れているようだったので、女房は、脳梗塞か何かになっていると思ったそうだ。実態は、親父が昼寝をしていたのだ。
 親父の近況はというと、大事にしていた蜜蜂が病気で全滅してしまい、心の張りをなくしているのだ。「30数年も飼っていた蜜蜂が全てなくなってしまったのでしょうがないよね」と弟からは聞いていたが話をすると落胆振りは痛々しかった。
 でも息子の嫁が、倒れていると見間違うほど昼寝が出来るのだから幸せだと思う。4人で久しぶりに囲んだ夕食はとてもおいしっかった。