蒔かぬ種は生えぬ

 昨夜、寝しなにちょっと本を読んだ、その中に「蒔かぬ種は生えぬ」と書いてあった、しばらく考えたがまさしくその通りだと思った。
 種を蒔いて、お天道様が日を浴びせてくれる。そこへ水をやり虫を取ってやる。一生懸命育てれば、蒔いた種は緑の双葉を出してやがて実を結ぶ。農家の長男にとっては、忘れてはならない言葉である。
 今の状況は、実を結ぶのを待っている状況だなと思い始めると何となく気が楽になってきた。

  • ゆっくりできない

 昨日、女房は夕食を先輩と食べると行っていそいそと出かけていった、9時くらいかなもうちょっと遅いかなと思い、小僧たちに晩飯を面倒見なければと考え、腕を振るおうかなとの矢先の7時ちょっとすぎにご帰還。「早かったね」「うん、皆一軒で帰るって言うから、それとあなたの晩御飯では子供が心配だから」とのこと、剣呑な言葉を発言した。
 でも、何となくうきうきしていたのを見てなぜか安心した。
 実家のお袋もそうだった、出かけた時くらいゆっくりしてくればいいのに、そんなときに限って用事を見つけて早く帰ってきた。