C型肝炎になるまで

 私は高校生の頃から胸やけや空腹のときにお腹が痛いということがたびたびあった。20歳になった頃に明け方に胃が痛いことが頻発に起こった。
 若いのに坂を登るのが苦痛になっていた、ある時に病院を訪ねたら十二指腸潰瘍と診断されそんなものかと思っていた。
 そんな時にトイレに行ったら、コールタールのような便が出て入院となってしまった。もう手術以外に対処がない、しかも極度の貧血となって輸血を大量に行った。輸血をして何時間後に急に熱が出て苦しかったのを覚えている。十二指腸は肝臓に癒着し手術によってのみしか方法はなかった。これが私のC型肝炎にならなければ死んでいたと得心する最大の理由です。
 手術は成功し今もこうして生を受けているが、それと引き換えにC型肝炎という厄介なものを手に入れてしまいました。