たして二で割る

 下の小僧の様子がおかしいと思っていたら案の定、女房から「塾に行きたくないと涙を流した」とのこと。
 本人は何でも精一杯がんばっている。がんばりすぎなのか適当に手を抜けばいいのに、サッカーも地区のトレセンに選抜されて、敬愛する1学年先輩に習って、ナショナルチームの練習に参加したいなんて太平洋を素っ裸で泳ぐような夢を抱いてしまい、塾の先生からは県内の名門校を目指せと発破をかけられ親も、サッカーはともかく分不相応な期待をしてしまった。
 知らず知らずのうちに本人にプレッシャーとなりつぶれてしまっている。こんなときは、思いっきり真ん中に速球を投げればいいのに、立ち止まって躊躇して萎縮してしまったようだ。そこに行くと上の小僧は私に似ているのか物怖じしない、恐ろしい性格をしている勉強しないのだから成績は悪くて当たり前、しかし望みは大きいこの間の模試も大○大の理学部を選択していたらしい、担任も女房も驚いて口をあんぐりしてしまったようだ。もう少し現実を考えてほしい。二人を足して二で割ればいいのにな。