旅路の果て

 昔、藤居の大将やバンバンさんの所におじゃました頃は、望見と名乗っていました。
 若い頃は、どこへ行っても恐いものは無くて、われにはなすべきことが山のようにある。世の中が俺を呼んでいる、矢でも鉄砲でも持って来い。こんな、生意気な男でした。
 そんな生意気な男でも、地獄の火に焼かれ、壁にぶつかり、どつかれて旅路の中で力の限界を思い知らされて冷たい仕打ちを経験した。
 しかし、多くの人の人情や情けにもふれて、人の世話にあずかりました。挫折や回り道を経験して無駄飯を食いながらこの世の実相にふれ、旅路の果てを望見出来る年齢になった。
 お仲間アンテナの皆さんと知り合って本当にこの世で何が重要なのか、人生の優先順位がわかった気がします。これからは、自分をつくることにちょっと遅いけれどがんばってみたい。
体重73.1kg