治療が始まる

 ペグインターフェロンリバビリンの併用療法を始めて、4回で陰性化した。しかし、5回目以降は白血球の関係で48回の完走はしたがペグ半分である。
 最初の5回目くらいまでは、破竹の進撃を重ね、こんな治療心配しなくてもいいや、俺はやっぱり強運の持ち主だと思い込み始めていた頃、体中が痒くてたまらなくなった。この頃に藤居さんとバンバンさんに発見される。
 二人とも私よりも若い、藤居さんはまさに無人の野を進撃する勢いだ、バンバンさんは注射のたびに熱が出ているこれは要注意かなと身が引き締まった。
 この頃は、意識の高揚も見られ職場も異動となり先輩を追い抜きはしないが、ポスト的にも恵まれて一丁やってやるかの気持ちが高まっていた頃で、この後に大きな落とし穴があるとは思わず一気にシンガポールまで駆け抜けてしまった感じだ。